リボ払いって良く耳にしますよね。よくわからない方も多いと思います。
リボ払いとは、いくら買い物をしても毎月の支払額を一定にする支払い方法です。
便利なのですが、ついつい使いすぎてしまう落とし穴もあります。リボ払いの種類やメリットデメリット、正しい使い方について簡単にまとめました。これを1回読めば迷わずに済みます!
1.リボ払いのしくみ
リボとはリボルビング(回転)の略です。リボ払いは欧米では一般的に利用されているもので、日本でも利用者は増えているそうです。
リボ払いとは、カードの利用件数利用額に関わらず、あらかじめ決めた一定金額を毎月支払う方法です。
毎月のカード支払いを一定にできる代わりに、支払時金利手数料が上乗せされます。金利は10%~15%が一般的ですが、リボ払い専用カードなど金利優遇のカードもあります。
うまく使えれば家計管理がしやすいですし、大きな支出があった時も対応できます。
しかしあくまで借入金ですので自己管理を徹底しないと借入額が何百万円にもなって払えなくなるなんてこともありえます。正しい知識で上手に利用して下さい。
2.リボ払いと分割払いの違い
リボ払いと分割払いは何が違うのでしょうか?
リボ払いは、総額が増えてもあらかじめ決めた毎月の支払額を一定にするため、期間は一定ではありません。
分割払いは、あらかじめ決めた支払い回数で払うので、総額によって毎月の支払額は変わります。
一般的なローンは分割払いですが、クレジットカードは月に何回も使う特性から、リボ払いはとても便利な方法といえます。
3.支払い方式の違い
支払い方式はややこしいので、覚える必要はありません。なんとなくこんな感じかと思って頂ければと思います。「定額方式」「残高スライド方式」「定率方式」が代表的なものです。カード会社の説明書やネットの説明を良く読みましょう。わからない時は問い合わせしましょう。
①定額方式リボ払い
あらかじめ毎月の支払額を決めて固定する一番シンプルな方法です。
例えば毎月1万円の支払いと決めれば、今月3万円、翌月10万円使っても支払いは1万円(プラス金利手数料)になります。
家計に優しそうですが、毎月支払額以内に抑えていかないといつまでたっても払い終わりません。また支払額を低く設定するとその分借入金が増えますので、金利手数料も増えます。
②残高スライド方式リボ払い
毎月の支払額が、残高に合わせてスライドする支払方式です。
支払額を毎月1万円、残高5万円を超えて10万円までは毎月2万円、残高10万円を超えて15万円までは支払額3万円、以降5万円毎にスライドのように決めたとします。
今月3万円使ったので支払額は1万円(プラス金利手数料)、翌月は10万円使ったので前月の繰り越し分と合わせて残金は12万円なのでスライドして3万円(プラス金利手数料)となります。
たくさん使うとその分支払額がアップするので、少し使いすぎ抑制効果が期待できるのと、定額方式より速く支払っていけます。
③定率方式リボ払い
残高に対して一定の率を掛けて支払額を算出する方式です。
毎月20%支払うと決めたとすると、今月3万円使って20%の6千円(プラス金利手数料)支払い。翌月10万円使ったので残高12万4千円の20%の2万4千8百円の支払い(プラス金利手数料)となります。
残高スライド方式と同じく理にかなった方式ですが、毎月の支払額が把握しにくいのが欠点です。
4.いつリボ払いを申し込むのか?
リボ払いを申し込むタイミングは3つあります。
①あらかじめ決めておく。
②買い物するとき。会計時。
③買い物のあと。電話またはネットで申込み。
この3つのタイミングで申し込めます。しかし買い物するときはリボ払いに対応していないお店もあるので注意が必要です。
今月買い物し過ぎたなっという時、③のようにあとからリボ払いに変更できるのはいいですね。
5.リボ払いのメリットデメリット
①リボ払いのメリット
・家計管理がしやすい
・急に支出があって使いすぎても対応できる。
・貯まったお金でいつでも繰り上げ返済できる。
・ポイント優遇サービスがついていることが多い。
繰り上げ返済の方法はカード会社によって違いますが、ATMでできるカードも増えています。
繰り上げ返済とは?
残高の一部または全部をまとめて返済して、残高を減らすことです。最近はホームページやATMで手続きできる会社がほとんどです。
②リボ払いのデメリット
・1回払いと違って金利手数料が発生する。
・毎月の支払いがラクなので、ついつい使いすぎてしまう。(借金の意識が薄れる)
・つい使ってしまい、なかなか残高が減らない。
自己管理を徹底し、残高を毎月チェックしていないとどんどん借金が増えて返済不能におちいる方もいます。計画的にうまく使って下さい。
まとめ
リボ払いについて簡単にまとめました。毎月の支払額が一定になるなんてこれは助かると安易に利用してしまう方もいるようですが、魔法のカードではありません。
またお店などで簡単な説明だけで、便利そうだと必要のないリボ払いを申し込んでしまうこともあるそうです。
リボ払いは借入金です。
安易に使いすぎないこと。
利用明細をこまめにチェックすること。
繰り上げ返済をなるべくすること。
これらができなければリボ払いは利用しない方が良いでしょう。計画的に使用できる方のみお勧めします。
怖いことばかり言ってきましたが、欧米でよく使われているとおり、計画的にうまく利用していけば、支払いを平準化できる毎月の家計には優しいシステムです。使いこなすことができる方は、各カード会社にリボ払い専用カードもあり、金利優遇ポイント優遇がありますので是非チェックしてみて下さい。